永住許可の年収基準

calendar-icon 2024/05/01

永住許可申請における年収基準は公式に公表されていませんが、一般的な目安としては単身者(独身)の年収が300万円程度とされています。さらに扶養家族がいる場合、家族1人につき年収70~80万円程度が加算されると考えられています。例えば、申請者と配偶者、子供1人からなる3人家族の場合、許可年収の目安は440~460万円となります。

しかし、年収が目安を下回っていても、安定した生活を続けており、その状況が続くと見込まれる場合、永住許可が下りることもあります。たとえば、既に持ち家がある、預貯金や株などの資産を保有している場合などは有利に働きます。年収だけが審査の基準ではなく、在留年数や家族構成なども考慮されます。

年収を証明する際には、住民税の課税証明書が必要で、通常は過去5年分を用意します。ただし、特例が適用される場合、証明期間が短縮されることもあります。また、配偶者が収入を得ている場合は、その収入も合算することが可能です。ただし、資格外活動での収入は基本的に考慮されません。

永住許可の申請から許可までの期間は長く、4ヶ月から半年以上を要することもあります。そのため、在留期限が近い状態で申請をすると、申請中に在留期間更新許可を申請しなければならない場合があります。その際に在留期間が短くなってしまうと、永住許可を受けられない可能性があります。これらのリスクを踏まえて、申請の準備は早めに始めることが推奨されます。

木本佑史(RakuVisa行政書士事務所)

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